第27回「10代が社会を動かす!」NPO法人Rights(ライツ) 理事 西野偉彦氏講演

6月25日(木)、第27回志龍塾が開催されました。志龍塾とは、シダックス創業者で本校OBの志太勤氏に寄贈していただいた志龍講堂に、各界の著名な方を講師としてお招きし、未来を担う韮高生に向けて、リーダーとしての教養や意識を伝えていただくため毎年催されている講演です。

 第27回は「10代が社会を動かす!~18歳選挙権の意義と展望」と題して、希望日本研究所研究員・NPO法人Rights副代表理事の西野偉彦氏にご講演をしていただきました。

 6月17日に参議院で可決、成立したばかりの公職選挙法改正案(18歳以上に選挙権を与える等)について、若い世代の声をより政治に反映させるというその意義を述べた上で、若い世代の低い投票率という問題点を提示し、それを解決するには「主権者教育」を充実させることが大切だと語りました。

 また、主権者としての政治的教養を身に着けさせるための例として、先進的な試みをしている神奈川県やドイツの高校で実施した「模擬国会」や「模擬選挙」の例を挙げ、それによって特にドイツでは10代の選挙投票率が50%となり、さらに「16歳選挙権」実現に向けて動き出しているという世界の動きについて説明がありました。また、生徒会や文化祭活動などに積極的に参加しようとすることで政治を含めた社会の出来事に対する興味や関心が増すと述べ、「高校生は未来を担うというよりも、今の社会をつくる世代として自分たちの声を上げ、社会に参画することが民主主義につながる」というドイツの高校生の言葉で講演を締めくくりました。

 来年夏の参議院選では投票する生徒が出るという身近な話題だけに、生徒たちから核心を突いた質問が数多く出るなど、生徒たちの関心も非常に高い講演会でした。

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