令和6年1月23日(火)、今年度3回目、第51回志龍塾を開催しました。
今回は、世界トップクラスの精神・神経・筋疾患・発達障害の研究機関である、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所の研究室で室長をされている若月修二さんを講師としてお招きし、志龍講堂にて対面により実施しました。
若月さんは本校の卒業生で、本校教員2人の同級生でもあります。
第51回志龍塾 講演概要
講演の前半は、若月さんが行う研究の基礎的な内容を中心に展開され、アルツハイマー病を例にその原因と治療や予防に関するお話しをされました。
神経細胞の構造や遺伝等に関する難解な内容でしたが、スライドを使って分かりやすく解説いただき、1年時の生物で学習していることもあって生徒は興味深く拝聴していました。
後半は研究や研究室に関するお話しで、裏話を含む研究の実際、研究者としての心構えなどについて知ることができました。研究に関心をもつ生徒、将来研究者になろうと考えている生徒にとって自分事として考えることができたのではないでしょうか。
質疑応答では、生徒の様々な視点からの質問に対して、丁寧な回答をいただきました。
今回も本校を卒業され御活躍されている先輩のお話をうかがい、生徒の将来にとって有意義な知見を得る貴重な機会になりました。
若月 修二(わかつき しゅうじ)氏
- 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
神経研究所 疾病研究第五部 室長 - 静岡県出身(本校卒業)
- 東京大学から東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程応用生命工学専攻修了後、東京都臨床医学総合研究所、京都大学再生医科学研究所を経て、2006年(平成18年)から現職
- 神経細胞保護による疾患進行抑止、高齢者の神経機能維持を目指し、神経変性、再生メカニズムを解明して疾患治療に応用する研究を行う。