第47回志龍塾 「テクノロジーと表現」エンジニア/アーティスト 石橋 素氏講演

11月15日(火)、今年度2回目になる第47回志龍塾を開催しました。今回は、(株)アブストラクトエンジン取締役/ライゾマティクス主宰、愛知県立芸術大学美術学部特任教授で本校卒業生でもいらっしゃる石橋素氏を講師とし、「テクノロジーと表現」をテーマに御講演いただきました。 

御本人の年代ごとに進化していく作品を映像で拝見しながら、制作時の思いやエピソードなどのお話しをうかがいました。華やかなステージ、作品ができるまで何倍もの試行と失敗を重ねてきたこと、生本番で起こりうるミスを想定しその対策を予め練っておくことなど、私たちにも当てはまる示唆に富んだ内容でした。特に失敗から学ぶことの大切さ、むしろ失敗する方がよいというお話しは、様々なことに挑戦し、試練に臨んでいく生徒にとって大変心強い言葉だったのではないでしょうか。 

興味が尽きないお話しを生徒たちは熱心に聴いていました。講演後の質疑応答では、時間が足りなくなるほど多くの生徒が質問をしました。

石橋 素(いしばし もとい)氏

韮山高校卒(第46回)
エンジニア/アーティスト
(株)アブストラクトエンジン取締役/ライゾマティクス主宰
愛知県立芸術大学/美術学部デザイン・工芸科/特任教授

東京工業大学、国際情報科学芸術アカデミー卒業後、インタラクティブな映像を用いたショーウィンドウや広告等を制作、メディアアート作品を多くのイベントや美術館で展示、発表した。

さらに、エンターテイメント領域に活動を広げ、ミュージックビデオやコンサート、大規模なショーなどでのテクニカルパートを担い、現在に至る。

音楽ユニット・パフュームのステージやリオデジャネイロオリンピックの閉会式で東京オリンピックに引き継がれるセレモニーの映像を制作した。

高度なシステムによる新たな表現を実現し、ハードウェア、デバイス制作を主軸に、映像だけでは実現できない空間、体験を作り続けている。